3仮差押えをして共有財産の処分を防ぎ、財産分与を受けた例
ご相談
夫に離婚したいと言われましたが、私に分与するような財産はないと言われました。
私の不在中、家に不動産会社の人が来たらしいので気になってインターネットで検索したら、私たちの自宅が売りに出されていることが分かりました。
夫は元々金遣いが荒いこともあるので、家を勝手に売られてお金に変えられてしまったら、夫がお金を使ってしまったり、隠してしまうのではないかと心配です。
解決内容
夫のこれまでの言動から、このままにすると、自宅が現金化されて、お金を使われてしまったり、隠されてしまう可能性がありました。そうなると、今後離婚が決まった時には、夫婦共有財産が減ったり、最悪なくなってしまう可能性もあります。
そこで、裁判所に対して、自宅の仮差押えの申立てをしたところ、裁判官は自宅の保全の必要性を認めて、仮差押命令を発令しました。
不動産の仮差押命令が発令されると、自宅土地建物に仮差押登記が行われるので、夫が勝手に売却することはできなくなります。
こうして、夫が勝手に自宅を売却することを防ぎ、その後、離婚して無事に財産分与を受けることができました。